日本人ならではの花嫁衣裳の白無垢は、鎌倉・室町時代から着られている伝統的な婚礼衣装のひとつです。基本的に真っ白の着物で趣ある花嫁姿になれるのですが、今回は古き良き伝統に現代らしいスタイルをプラスすることで、とってもお洒落な結婚写真になるおすすめの白無垢コーディネートをご紹介します。

白無垢コーディネートに欠かせない小物類について

白無垢は、肌着、長襦袢(ながじゅばん)、掛下(振袖のこと)、打掛け(白無垢)の順に身にまといます。さらに、いろいろな小物を身につけていきます。小物は大きく8種類あり、襦袢の衿の上に装飾を兼ねて縫い付けた「半衿」、掛下の衿の下につける別衿のことを指す「伊達衿(だてえり)」、帯の左後ろ下に結ぶ細い帯の「抱え帯」、結んだ帯を固定させる「帯締め」、化粧道具や懐紙を入れていた入れ物の「筥迫(はこせこ)」、無病息災を祈る護身用の短剣の「懐剣(かいけん)」、末広がりに広がる形から扇子のことを指す「末広(すえひろ)」、帯の形を補助する「帯揚げ」があります。

小物類のアレンジでイマドキの白無垢コーディネート

白無垢で身につける小物類はすべて白でないといけないイメージがあるかもしれませんが、実はそうではなく、白に限定されているわけではないんです。白無垢の伝統的な雰囲気は残しつつ、様々な色の小物でカラーコーディネートが楽しめるんですよ。

ふんわり可愛い大和撫子花嫁になるピンク系コーディネート

淡いピンクの伊達衿(だてえり)や筥迫(はこせこ)、懐剣(かいけん)、末広(すえひろ)の房を淡いピンクでコーディネートすると、ふんわり優しい印象に。淡い色味が上品で初々しさと現代的なバランスがほどよく掛け合わされたスタイルが完成します。ピンクは肌なじみの良い色なので、花嫁のピュアな魅力がより引き立ち、可憐な大和撫子花嫁の写真がかなうコーディネートです。

白無垢ピンク系コーディネート

凜としたカッコイイ大人花嫁になる赤や黒系コーディネート

白無垢の純白と小物の配色が紅白になる赤のコーディネートは、おめでたい雰囲気と大人っぽさが融合した印象になれます。また、白無垢には「赤ふき」といって衿や裾、裏地の際に赤いラインが入ったデザインのものがあります。赤のラインが入ることで鮮やかな印象がグッとアップします。黒やワインレッドなどダークカラーの筥迫(はこせこ)や懐剣(かいけん)を合せると引き締まりますし、赤系や黒系の掛下にすると凜とした大人花嫁の写真がかないます。

白無垢赤&黒系コーディネート

甘すぎない大人の愛らしさをまとうブルー・ラベンダー系コーディネート

伊達衿(だてえり)だけを水色やラベンダー系にして、髪飾りに同色系のフラワーを飾ると白無垢がより引き立ちます。また、掛下や小物類をすべて水色にそろえると、とても爽やかな印象の白無垢の写真が残せます。ブルー・ラベンダー系はすっきりと上品なコーディネートに仕上がるので、夏の撮影でも涼やかな着こなしの写真になります。

白無垢ブルー系コーディネート
白無垢ラベンダー系コーディネート

やわらかい雰囲気に包まれるイエロー・ゴールド系コーディネート

筥迫(はこせこ)や懐剣(かいけん)、広末(すえひろ)の房の色をイエローやゴールドにそろえるとやわらかい雰囲気に。伊達衿(だてえり)に紫や小豆色などを持ってくると華やかながら、落ち着いた雰囲気も兼ね備えた白無垢の写真が叶います。すべて同じ色にそろえると統一感のあるトータルコーディネートになりますが、違う色味を合せる色合わせは和装ならではの魅力でもあります。ぜひ、色合わせも楽しんでください。

白無垢ゴールド系コーディネート

初々しい爽やかさが可憐なグリーン系コーディネート

ガーデンや森林などの自然豊かなロケーション撮影に映えるのが、グリーン系の小物を合せたコーディネートです。淡いグリーンなら爽やかさがアップしますし、濃いグリーンなら落ち着いた雰囲気の写真になります。グリーン系の掛下を合せると白無垢でもとてもナチュラルな仕上がりに。

白無垢グリーン系コーディネート

お洒落な白無垢に仕上げる洋髪ヘアアレンジ

白無垢での挙式は伝統的な文金高島田という日本髪のかつらをかぶるイメージがあるかもしれませんが、フォトウェディングや結婚写真に残すなら今風アレンジの洋髪ヘアにしたいという花嫁様が増えています。ドレスに合せるようにお花の髪飾りやキラキラのビジューを使ったヘッドドレスをアレンジしても可愛く仕上がります。お洒落な白無垢ヘアで素敵な白無垢姿をかなえてください。

ゆるやかにくずしたシニヨンヘア

少しくずしたシニヨンヘアなら、ナチュラルな白無垢花嫁に。サイドにフラワーを付ければ、横顔がとっても華やかになりますよ。大きめのフラワーを付ければ小顔効果もアップしてキュートな印象に。左右に飾るフラワーのボリュームを変えてアシンメトリーにすると顔の向きによって違った表情のショットも楽しめます。例えば、左にボリュームを持たせて、右はポイント使いにすると、左はゴージャスな雰囲気に、右は可憐な雰囲気に。いろんな印象の白無垢の写真が残せます。

白無垢×ゆるめシニヨンヘア

高めのシニヨンでアップスタイル

大人っぽい白無垢姿にしたいという花嫁様には、高めのシニヨンのアップスタイルがおすすめです。白いフラワーの髪飾りを取り入れれば、洗練された美しさが引き出されます。組紐や水引、かんざしなど和の飾り物を加えたアレンジも映えます。ワンランク上の艶やかヘアで、はんなりとした白無垢の写真になります。ウェディングドレスに合せるようなヘッドドレスをアレンジしてもアップスタイルなら上品に決まります。

白無垢×アップシニヨンヘア

後頭部を覆う髪飾りスタイル

シニヨンヘアでもアップスタイルでも、後頭部をぐるっと髪飾りで覆うと360度どの方向からもお洒落に仕上がり、後ろ姿のショットも可愛い印象になります。フラワーなら白で上品に仕上げるのも素敵ですが、赤や黄色などビビッドなカラーをセレクトしても後ろ髪ならさり気なくインパクトを持ってこられますし、小物類の色味に合わせたフラワーでトータルコーディネートを楽しんでもいいですね。また、後頭部に大きめのリボンのヘッドドレスをあしらえば、愛らしさのある白無垢コーディネートになります。

綿帽子姿も現代風にアレンジ

白無垢に合わせる綿帽子は、白い布でできた袋状のかぶり物で花嫁様の頭をすっぽりと覆って守るという魔除けの意味が込められています。「古風な綿帽子姿に憧れるけれどかつらは苦手」、「似合うか心配」という花嫁様も多いので、écrinでは洋髪での綿帽子をご用意しています。お顔周りの隙間にフラワーや髪飾りが見えるようにアレンジすれば現代風の綿帽子姿に変身できます。※綿帽子はオプションでご用意しております。詳しくはお問い合せください。

まとめ

お洒落な白無垢コーディネートはいかがでしたか?伝統的な白無垢の美しさにプラスして小物類のコーディネートやヘアアレンジでとってもイマドキのスタイルにアレンジできます。白無垢に合わせる衿や掛下、小物類の色合わせはもちろんですが、髪飾りのフラワーやヘッドドレスなどアレンジは自由自在。「これは合わないかも」と決めつけずに、ご試着の際にいろいろと合せてみるとご自分に似合うコーディネートや理想のアレンジが発見できるのでぜひお試しください。スタッフからもお洒落な白無垢コーディネートのご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。