名古屋市瑞穂区の山崎川沿いにある「東山荘(とうざんそう)」は、しっとりと落ち着いた和装の前撮りにぴったりのスポットです。和の趣きたっぷりな茅葺きの表門や銅板葺の塀、大正期に建てられた数寄屋風意匠を施した建物、四季折々の表情を魅せる4つの庭園など、和の趣きあふれる空間で、フォトジェニックな前撮りがかないます。

「東山荘」の歴史について

大正時代に山崎川東岸の約3600坪の広大な敷地に建てられた「東山荘」は、綿布問屋の伊東信一氏の別荘でした。伊東氏の山荘という意味から「東山荘」と名付けられたそうです。1936年に名古屋市に遺贈され、市長公舎として使用された後、1968年から茶室や和室などが一般利用されています。明治末期から大正建築を残す国登録有形文化財で和の趣きあふれる優雅な撮影が可能です。

東山荘で和装ロケーションフォト

春は桜、夏は緑、秋にはもみじや満天星ツツジの紅葉が美しく、四季を通じてさまざまな表情を魅せる美しい庭園でも和の風情たっぷりな前撮りが楽しめます。

歴史を感じる茅葺き屋根の表門

茅葺き屋根の表門と銅板葺の塀は名古屋市都市景観重要建築に指定された建物。茅葺き屋根の下には、木に白く描かれた東山荘の看板が掲げられてしっとりした雰囲気。美しい緑に囲まれた表門の前では和傘をさしてたたずむショットも映えますよ。銅板葺と茶色の壁の間には庭園内の緑が見える窓のある白い壁がアクセントに。白無垢も映えますが、赤系、金系、オレンジ系、パステル系の色打掛も引き立ちます。おふたりが正面を向いてカメラ目線のショットも素敵ですし、仲むつまじく寄り添ったショットや後ろ姿で振り向いたショットなど、定番のポーズ以外もしやすくさまざまな雰囲気の前撮りが楽しめます。

茅葺き屋根の表門の前で見つめ合う新郎新婦様
茅葺き屋根の表門の前で撮影する新郎新婦様のコラージュ

和の情緒溢れる茶室や和室

東山荘の建物は東から西へ雁行型に造営された2階建てのお屋敷です。雁が群れで空を飛んでいくときの列の形に似ていることから雁行型と呼ばれる建物の形をしており、どの部屋にも3面採光が可能で、日当たりや風通し、眺望が良いことが特徴です。外観も変化があり、日差しによる陰影が上質感をもたらします。建坪は160坪あり、大正期の創建ですが明治期の様式が随所に施されています。わびさびを感じさせる落ち着いた雰囲気の茶室「東丘庵」と「仰西庵」、和室が3室、洋室が2室あり、和装が映える空間が広がります。

茶室や和室で撮影する新郎新婦様のコラージュ

床の間の前で定番の正座ポーズ

ウエルカムボードや結婚報告ハガキ、年賀状などに使用しやすいと人気の和室での正座ポーズ。手は膝の上に置くか、軽く指先を床につけるとよりキレイに見えますよ。床の間を背景にきちんと感のある前撮りがかないます。

和室でのお辞儀ショット

床の間の前では紙風船やお手玉、折り鶴など、和装に似合う遊び心あふれる小物を用意すると動きのある写真になりますよ。ふたりで遊んでいる様子を撮影すると、リラックスした表情を残すことができます。

障子と庭園を背景に逆光シルエット

障子から射し込むやわらかい光と影の陰影が大人の雰囲気を醸し出すショットもぜひ撮影してほしいシーンです。庭園の緑を背景に逆光で撮影し、手をつないだ対面ポーズはシルエットの写真にすることでロマンチックな雰囲気満点。和装のシルエットもはっきり映るので、とってもフォトジェニックな一枚に仕上がりますよ。

見つめ合うシルエットショット

圧巻の紅葉が広がる和室でのショット

2階にある和室は舞台造りの縁勾欄があり、目の前にもみじの絶景が広がります。夏は緑が青々として爽やかで、秋には圧巻の紅葉が広がります。2階なのでもみじの葉が目の前に広がり迫力のある紅葉ロケーションです。艶やかな紅葉の背景を活かして引きの構図もおすすめです。新郎様は腕を組み、新婦様は手を前に重ねて、背中を合わせた凜とした立ち姿にすると、おふたりが紅葉に包まれたようなショットになります。一間床の間付き縁側のある1階の和室からも美しい紅葉が広がります。縁側に座って紅葉を眺めるショットも雰囲気がありますよ。

縁側から景色を眺める新郎新婦様

やわらかい陽光に包まれる縁側

光が差し込む明るい和室の縁側では、おふたりが向き合ってはんなりと座ったショットもおすすめ。庭園の緑を入れてナチュラルな雰囲気に。おふたりが縁側に立つシーンは障子やガラス戸の和室の風情に包まれます。お互いに頭を傾けるとポーズが決まりますよ。

寄り添う新郎新婦様ショット

花嫁が軒先に立ってお庭も入れながらのシーンはガラス戸に花嫁の和装が映り、建物とお庭と和装が絶妙に調和した美しい前撮りになります。

縁側での新婦様ソロショット

四季折々の美しさが彩る日本庭園

庭園は建物を中心に、玄関前庭、書院の庭、仰西庵露地、東丘庵露地の4つの庭と緑が美しい自然樹林で構成されています。各庭には燈籠やつくばい、満天星ツツジが彩ります。春は桜のピンク色が華やかですし、初夏は新緑が清々しくとても爽やかな写真になりますよ。秋はもみじや満天星ツツジの紅葉が赤く染まり艶やかな一枚に。冬は常緑樹の緑と凜とした空気感が写真に宿るなど、四季折々の風情に包まれた前撮りが楽しめます。

こちらを見つめる新郎新婦様のウェディングフォト

日本庭園では手つなぎポーズやカメラ目線を外してふたりで笑い合ったりするショットも自然で和やかな笑顔が撮影できます。開放的な庭園での撮影なので、彼の肩に手を置いて、後ろからひょっこりと顔をのぞかせるショットにも挑戦しやすいですよ。おふたりの仲のよさが現れる一枚になります。

砂紋や緑が心落ち着く書院の庭の枯山水

和室の縁側から眺める書院の庭の枯山水は風流な趣き。枯山水は石や砂などを用いて水が流れる風景を表現した日本の代表的な庭園の形です。植物と石が織りなす色、石や砂が描く静かなたたずまいと歴史ある建物は情緒たっぷりです。新婦様は縁側で座りながら、新郎様は立ち姿にするとメリハリのある前撮りに。建物も屋根から全体的に背景に入れると歴史が感じられます。

日本庭園を楽しむ新郎新婦様

和の建物と桜のコラボレーション

春に桜が咲くと淡いピンク色が前撮りに彩りを添えてくれます。どんな和装も映えますが、赤ふきのアクセントがある白無垢や赤系の色打掛ですと、桜と同系色のグラデーションが美しい前撮りになりますよ。歴史ある和の建物と桜と和装が調和した素敵な写真に仕上がります。東山荘付近の桜の見頃は4月上旬が多いのですが、その年の気候によって前後するので桜前線を確認しておきましょう。

12月は見事な紅葉に包まれた前撮りに

秋のもみじの紅葉の時期は前撮りの人気シーズンです。赤く艶やかな紅葉に白無垢はとても際立ちますよ。背景に負けない金系、赤系、紺系など濃い色目の色打掛もおすすめです。東山荘の付近は毎年12月頃が見頃ですので、紅葉ロケーションでの前撮りがしたいおふたりは紅葉の時期をチェックしてくださいね。

東山荘 DATA

新婦様の美しい横顔ショット

まとめ

和の趣きあふれる東山荘のウエディングフォトスポットをご紹介しました。歴史ある建物や四季折々の自然が彩る前撮りがかないます。和装が映える場所がたくさんありますし、さまざまなポージングで表情の違う前撮りが楽しめますよ。ぜひ打合せでは「シルエットを活かした写真がほしい」「和傘や紙風船などアイテムを使いたい」などご希望をご相談ください。