名古屋市での和装前撮りで人気を誇る「白鳥庭園」は、四季折々の美しさを魅せる日本庭園や茶室で上質な前撮りができます。春はヤマザクラやシダレザクラなどの桜が美しく、秋はもみじが日本庭園の至る所で赤く染まり紅葉の名所としても名高い場所です。晩秋から冬は放射線状に広がる造形美を魅せる雪吊りが水鏡に映る絶景での前撮りも好評です。今回は「白鳥庭園」の8つの絶景を中心に和装前撮りのフォトスポットをご紹介いたします。

“水の物語”がテーマの「白鳥庭園」に広がる白鳥八景

約3.7ヘクタールあり東海地方最大級の規模を誇る日本庭園の「白鳥庭園」。世界デザイン博覧会白鳥会場を再整備してできた池泉回遊式日本庭園です。中部地方の地形をモチーフに、築山を御嶽山に見立て、木曽川や伊勢湾をイメージした渓流や滝、池が配されています。源流から大海までの“水の物語”をテーマにした8つの絶景が楽しめる白鳥八景に四季折々の草花や木々が彩りを添えます。日本の四季や庭園の美しさが華やかな和装の前撮りをかなえます。

本格的な数寄屋建築の「清羽亭の景」

「白鳥庭園」の中央近く、流れのほとりに位置する「清羽亭」は、自然素材を活かした本格的な数寄屋建築です。白鳥が舞い降りる姿をイメージしたという外観は、日本庭園と美しく調和しています。紫色の絞りの掛下が大人花嫁を演出する白無垢の新婦様と黒紋付きの新郎様のスタイリングに赤の和傘を差すとアクセントが効いた和装前撮りになりますよ。

白鳥庭園の清羽亭をバックに風を感じるウェディングフォト

渡り廊下

「清羽亭」の母屋と「立礼席(りゅうれいせき)」を結ぶ屋根付きの渡り廊下では、庭園や水辺を眺めながら歩くショットがおすすめです。和傘や扇を持つと和の雰囲気がよりアップします。夏の水辺にはハスやスイレンの花が咲いて涼やかな雰囲気に。花が咲いていない季節でも水辺に緑があり、爽やかな前撮りになります。

白鳥庭園で水辺を眺めながら歩くショット

茶室「清羽亭」や「立礼席」

「清羽亭」の母屋には広間とふたつの茶室、渡り廊下の先にある中州に建てられた椅子席の茶室「立礼席」があります。和装の前撮りで人気のある床の間を背景にした正座ショットも撮影できます。窓が広がり開放的で寛げる雰囲気の広間や「立礼席」では、水景が醸し出す風情が船遊びを楽しんでいるようなショットになります。

風情ある和室でおじぎショット
渡り廊下で写真を撮る新郎新婦様のコラージュ

露地

伝統的な作法を踏襲して造られた「清羽亭」の露地のしつらい。濃い緑と飛び石が配置された外露地と梅見門を境に深山の静けさを感じる内露地の二重露地の構成になっています。わびさびを表現した風景での前撮りはしっとりとした雰囲気たっぷり。露地庭奥では3月下旬~4月上旬頃になると八重紅枝垂れ桜の艶やかなピンクの花が際立ち雅なショットが楽しめます。

しっとりとした雰囲気の中で景色を眺める新郎新婦様

東海道の宿場町を造景した「宮の渡しの景」

江戸時代に熱田にあった宿場町、宮の宿を表現している「宮の渡しの景」。宮の宿は東海道の海路として賑わいのあった場所です。町や海を照らした常夜灯や船着き場をイメージした広場では、風情たっぷりの前撮りが撮影できます。常夜灯の隣で向き合ったショットや池と「清羽亭」も入れた引きのアングルも素敵ですよ。

白鳥庭園の宮の渡しの景で風情ある和装前撮り

自然豊かな御嶽山の滝を表現した「滝の景」

御嶽山に見立てた築山には木曽五木のヒノキ、コウヤマキ、サワラ、アスナロ、ネズコの針葉樹が中心に植えられ奥深い山の雰囲気が作られています。春になるとヤマザクラが白やほんのりとしたピンクの花を咲かせるんですよ。森の中を流れる美しい支流が少しずつ大きな流れになり豪快な滝の景色を見せます。沢を表現した岩組の滝や4段の滝で水の弾ける音を聞きながら、深緑の木々を背景にした前撮りには、白無垢や赤、桃色、黄色、金色、オレンジ色などの明るい色の和装が映えます。

季節に合わせて木々が色づく「渓谷の景」

上流から下流へと巨石や奇石をぬって荒々しい石組みから徐々になだらかな石組みに変化して渓谷を表現している「渓谷の景」。木曽橋側の「利休梅」は早春に可憐な白い花を咲かせます。川の流れの側に植えられたもみじは春夏には青々と茂り、秋にはオレンジ色から赤に染まります。「白鳥庭園」内の紅葉の進み具合は場所により違いがあり、滝や渓谷付近は12月下旬頃が見頃になります。また、近くにある竹林は冬でも緑鮮やかにまっすぐ伸びる姿が美しく、いつの季節も和装の前撮りがとても似合います。

水の流れが穏やかになる「水郷の景」

「水郷の景」は穏やかな木曽川が揖斐川と長良川と合流するスケールの大きな景色を表現しています。中部地方を代表する大河が一堂に会する縮景を眺めることができます。また、中州に植えられたたくさんの松が奥行きのある景色を演出します。飾り結びの美しい雪吊りは晩秋から冬の間に見ることができる「白鳥庭園」の風物詩。紅葉と雪吊りが水面に映る景色も素晴らしいですよ。名古屋で雪吊りが必要なほど雪が降ることはあまりありませんが、金沢から技術指導を受けた造形美が庭園を彩ります。池付近の紅葉は11月中旬~下旬が見頃です。ぜひ心に残る紅葉ロケーションの前撮りを満喫してくださいね。冬は雪吊りと清楚なスイセンとの前撮りも楽しめます。春は「白鳥庭園」のシンボルツリーであるシダレザクラの三連桜が、白鳥が羽を広げたように花を咲かせますよ。

陽光を受けて水面が輝く「海洋の景」

池は穏やかな伊勢湾をモチーフに海の風景を表現しています。池の中央に浮かぶ中島には徳川橋、豊臣橋、くすのき橋が架かっています。おふたりが橋を渡りながら和傘を差すショットは緑・水・空が広がる日本庭園らしい前撮りになります。

和傘をさしながら橋からの景色を楽しむ新郎新婦様

伝統と現代の感性が融合した「汐入の景」

汐の満ち干きによって移り変わる景色を表している「汐入の景」。噴水の水が岩場に打ち寄せる波しぶきを表現しています。伝統的な庭の意匠を現代の感性と技術で再現した海の風景での前撮りは、ほかにはない「白鳥庭園」ならではの結婚写真になるのではないでしょうか。

梅や桃などの花の香りに満ちた「里の景」

「白鳥庭園」の正門から入ると始まる「里の景」。入り口付近では秋の実りや紅葉、収穫による豊かさを表現した株立ちの柿が迎えてくれます。梅や桃など花の香りに満ちた山里の原風景をイメージして造景されています。1月頃から梅林の梅が咲き始め、例年2月20日頃には見頃を迎えて周囲は芳しい香りに包まれます。珍しい紅白に咲き分けるジツゲツバイとの前撮りは和装前撮りにぴったりですよ。

白鳥庭園 DATA

白鳥庭園で風情ある和装前撮りのコラージュ

まとめ

「白鳥庭園」の白鳥八景を中心に和装が映える前撮りスポットをご紹介しましたがいかがでしたか?伝統と現代の技術が融合した日本庭園や建物、四季折々の自然美に彩られた和装前撮りがかないます。どの季節も素敵な前撮りになりますが、「人とは少し違った和装前撮りにしたい」と考えているおふたりは、珍しい雪吊りがフォトジェニックな晩秋や冬も狙い目ですよ。「白鳥庭園」での前撮りについて気になることがあれば、スタッフまでお気軽にご相談ください。