結婚式や披露宴に招待したゲストの皆様に、おふたりの雰囲気や感謝の気持ちを伝えるウェルカムボード。せっかくウェルカムボードを作るならおしゃれに、おふたりらしさにこだわりたいですよね。今回は、ゲストを迎える会場や置き場所に合せたウェルカムボードのサイズ選びやデザイン、写真の選び方についてご紹介します。
ウェルカムボードのサイズについて
ウェルカムボードは、結婚式や披露宴など会場の入り口や受付付近などのウェルカムスペースに置かれるアイテムです。空間の広さに合わせて最適なサイズを選ばないと「もっとウェルカムボードを大きくしておけばよかった」ということになりかねません。ウェルカムボードを作る際はサイズが重要です。サイズには紙の規格とキャンバスの規格があるので、まずはそれぞれの違いや大きさの目安、注意点などをご説明します。
紙の規格A版、B版
一般的なノートなどでよく使われている規格がA版、B版です。A4、B5のノートを目にすることは多いのではないでしょうか。紙の規格サイズと大きさの目安をご紹介します。
- A1は594×841mmで新聞の全面サイズ。
- A2は420×594mmで新聞の半分やポスターサイズ。
- A3は297×420mmでA4の倍で選挙ポスターのサイズ。
- A4は210×297mmではノートの一般的なサイズ。
- A5は148×210mmでシステム手帳や学術書のサイズ。
- A6は105×148mmで文庫本やメモ帳などのサイズ。
- B1は728×1030mmで映画館で飾られている大きなポスターのサイズ。
- B2は515×728mmでカレンダーやポスター、チラシのサイズ。
- B3は364×515mmで電車の中吊り広告のサイズ。
- B4は257×364mmで原稿用紙のサイズ。
- B5は182×257mmで週刊誌やノートのサイズ。
- B6は128×182mmで手帳や卓上カレンダーのサイズ。A6よりひとまわり大きいサイズです。
A1~A4、B2~B5サイズがウェルカムボードでよく使われるサイズです。数字でサイズを見てもなかなかサイズ感がわかりにくいかもしれません。ノートやポスターなどのサイズを目安にイメージしてみてください。
キャンバスや画材の規格Fサイズ
A版、B版と同様にウェルカムボードでよく使われるFサイズは油絵のキャンバスやスケッチブック、額縁などの画材専用のサイズ規格です。紙の規格のA版、B版は数字が大きくなるとサイズが小さくなるのですが、Fサイズは数字が大きくなるとサイズが大きくなります。サイズ展開は号数で呼ばれ、Fはフランス語のFigureのFを指し、人物画に適したサイズです。そのためウェルカムボードでもおふたりの写真が映える比率になっています。
- F0号は180×140mmでB6より少し大きく、メモ帳くらいのサイズ。
- F1号は220×160mmでA5より少し大きく、システム手帳や学術書を少し大きくしたサイズ。
- SMは227×158mmでF1号~F2号の間のサイズ。
- F2号は240×190mmでB5より少し小さく、週刊誌より少し小さいサイズ。
- F3号は273×220mmでA4より少し大きいサイズです。
- F4号は333×242mmでA4より一回り大きく、B4より少し小さいサイズです。
- F5号は350×270mmでB4より少し大きいサイズです。
- F6号は410×318mmでA3より小さいサイズです。選挙ポスターより小さめサイズ。
- F8号は455×380mmでA3より大きいサイズです。
- F10号は530×455mmでA2と面積が同じくらいで、画板の大きさです。
ウェルカムボードでよく使われるサイズはF3~F10号が多いようです。キャンバスに描かれた絵画のように、おふたりの写真が映えるのがF版サイズの魅力です。
写真と印刷用紙の縦横比の違いに注意
デジタル一眼レフで撮影した写真画像の縦横比は2:3なのですが、A版、B版、Fサイズの比率とは異なるため、写真全体が印刷用紙に収まるわけではないことをご存知ですか? 比率の違いによって印刷した時に人物や背景がどれくらい切れるのか事前にチェックして合せておくと、完成後の失敗が防げます。前撮りの写真をウェルカムボードで使う場合は、ウェルカムボードのサイズを撮影前に決めておいて、スタジオスタッフやカメラマンへ早めに伝えて打ち合わせしておくことをおすすめします。
会場サイズ・飾る場所に合わせたウェルカムボードのサイズ選び
ウェルカムボードは、ゲストを迎えるウェルカムスペースに合せたサイズ選びがポイントです。会場のサイズやゲストとの距離感を考えて、大きすぎず、小さすぎず、最適なサイズを選んでください。
エントランスや屋外に置く場合
貸切のゲストハウスやホテルなど、広いエントランスをウェルカムスペースにする場合やガーデンなど屋外の場合は遠くからでも目立つ大きなサイズのA1、A3、B2、F6号、F8号、F10号がおすすめです。A1やB2はそのままフロアに置いても目立ちやすい大きさです。イーゼルを使うと、ゲストの目線に近くなるので、見てもらいやすくなりますよ。
通路や会場内の家具の上などに置く場合
会場の造りによっては、ウェルカムボードを通路に設置する場合もあります。その場合は通行を邪魔しないサイズ感がベストです。また、最近は会場内のインテリア家具の上にウェルカムアイテムを集めておしゃれなウェルカムコーナーを演出することも増えています。通路や会場内の家具の上に置く場合は、A3、A4、B2、B3、B4、F6号、F3号サイズを選ぶとちょうどよい感じになります。
受付机に置く場合
スペースが限られたレストランや少人数向けの会場の場合は、受付のテーブルにウェルカムボードを置く場合もあります。受付の邪魔にならない卓上にぴったりなサイズはA3、A4、B5、F6号、F3号、F2号。ゲストの方が芳名帳に記帳した際に、目に留まるようなサイズです。
結婚式後に新居に飾る場合のおすすめサイズ
おふたりの素敵な写真を使ったウェルカムボードを新居のインテリアとして飾りたいという場合は、場所にもよりますがA3サイズ以下のサイズを選ぶと扱いやすいです。玄関に起きたい場合はA4やB5、F3号くらいが丁度よいサイズ感です。
素敵なウェルカムボードのデザイン&写真の選び方
ウェルカムボードにはさまざまなスタイルやデザインがありますが、前撮りの写真を使ったウェルカムボードがトレンドになっています。一目でおふたりらしさが伝わり、結婚式や披露宴への期待感がアップ!ウェルカムスペースを華やかに演出できることから人気を集めています。素敵なウェルカムボードのデザインのアイデアや写真の選び方をご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
おふたりの幸せそうな写真&定番メッセージ
笑顔で手をつないでいる写真やハグやキスをしている写真など、おふたりの幸せな様子が伝わる写真を選びましょう。弾けるような笑顔ではなくても、はにかんだ笑顔の写真など、おふたりらしさが伝わるかどうかを基準にセレクトします。幸せ感があふれる写真には、WELCOMEなどシンプルな定番のメッセージが映えます。
フォトプロップスで顔の一部を隠した写真&手書き風カリグラフィー
仲がいいのは伝えたいけどベタベタした写真は恥ずかしいというおふたりには、笑顔なのは変わりませんが、フォトプロップスで目元、または鼻から口元などお顔の一部を隠した写真を。メッセージも一般的なフォントを使用するのではなく手書き風のカリグラフィーにして、あたたかな手作り感を演出してはいかがでしょう。
ロケーション撮影の背景を活かし、色調を合せたクールなデザイン
観光地やビーチなどでのロケーション撮影の写真には、背景の青空や街並みに文字を載せて。おふたりが見つめ合っていたり、手をつないで背中を向けている写真も素敵ですよ。ロケーションの美しさを活かして、余白なしの全面印刷にするとよりインパクトがあります。モノトーンや茶系、ブルー系など色調を合せるとクールな仕上がりに。
和装で正座してゲストをお出迎えする和テイストなデザイン
白無垢や和装なら正座で手をついて正面を向いた写真にすると、心を込めてゲストをお出迎えする雰囲気を演出できます。文字も「寿」「祝」「結」などおめでたい漢字を使って和テイストに統一したデザインにしてみては。
複数の写真を組み合わせてさまざまなイメージのおふたり
「写真を選びきれない」「いろんな写真を使いたい」というおふたりは、ドレスや背景、ポーズの違う写真を複数組み合わせたデザインを。お気に入りの1枚をメインに使って、小さめの写真をいくつか散りばめたり、均等に4枚並べたり・・・。さまざまなおふたりの姿をご紹介するウェルカムボードに仕上げましょう。
まとめ
ウェルカムボードを置く場所に合わせたサイズ選びやサイズの目安、デザインや写真選びのポイントやデザインをご紹介しました。会場に合せたベストなサイズやおふたりらしいデザイン&写真を選んで素敵なウェルカムボードを作ってくださいね。