和装の前撮りで「色打掛が着たい」という花嫁様はたくさんいらっしゃいます。色鮮やかで華やかな色打掛ですがさまざまな色や柄があり、「洋服と雰囲気が全然違うのでどれが似合うかわからない」と迷子になってしまう方も。今回は前撮りに映える似合う色打掛の選び方をご紹介しますので、ご参考にしてくださいね。

試着でいろいろな色打掛を試してみる

色打掛は地色の上にさまざまな文様が配置されているので、洋服とは全く雰囲気が違います。好きな色はもちろん、挑戦してみたい色憧れの色や柄などを試着してみてください。意外といつもは手に取らない色が色打掛なら似合う場合もあるので、「自分はこの色が似合うから」「この色は似合わない」と選択肢を狭めずに幅広くいろいろな色の色打掛を試着されることをおすすめしています。とはいえ、試着できる数は体力や時間を考えると限られてくるので、似合う目安や判断基準を下記でご紹介していきます。

色々な色打掛のコラージュ

顔映りがいい色打掛を選ぶ

試着で色打掛を羽織ったら、襟元の地色と首からお顔にかけて肌色の見え方をチェックしてください。似合う色打掛はお顔がパッと華やぐのですぐにわかると思います。

こちらを見て微笑む新婦様ソロショット

身長や体格に合わせた柄の配置やバランスで選ぶ

色打掛の柄の配置は「柄行き」と呼ばれています。お顔周りの柄行きの見え方はもちろんですが、前撮りで新郎様と並んで立った時によく見え、華やかな柄が入っていることが多い左袖の外側のたもとの柄行きも要チェックです。振り袖と違って上から帯をしない色打掛は背中に最も大きく柄が配置されていることが多いので、前撮りでは正面だけでなく後ろ姿や振り向きポーズなども人気があります。ですから、後ろ姿の柄行きも必ず確認しましょう。縦に伸びる柄行きはすらっと見せる効果があり、細かな柄行きは愛らしく見せる効果があります。小柄な方は淡い地色で小さめの柄や小花のモチーフが、背が高い方はグラデーションの地色や大きな柄、大輪の花柄が似合う傾向があります。ご自身の身長や体格に似合う柄行きやバランスを試着でチェックして選んではいかがでしょうか。

好きな色や人気の色の色打掛を選ぶ

色打掛は彩り豊かでさまざまな色が使われていますので、地色をベースにそれぞれの色の持つ特徴をご紹介します。ご自分が好きな色から選ぶと似合う色も見つかりやすいのではないでしょうか。もし、好きな色や柄が思い浮かばないという方は人気カラーや色が与えるなりたいイメージから選ばれる方もいらっしゃいます。色打掛の人気カラーは、王道の赤系や、愛らしいピンク系豪華な金色系で、品ぞろえも多いですよ。白系など淡い色打掛は清楚な印象になりますし、大人っぽく個性的にしたいなら黒系や青系、紫系などの色打掛がおすすめです。

赤系の色打掛

色打掛の王道カラーは赤。人気がある色で流行に左右されないところが魅力です。赤は古くから神聖な色で魔除けの意味があり、明るく豪華な前撮りを演出します。色選びに迷われたら赤系から試着しましょう。

赤系の色打掛のコラージュ1
赤系の色打掛のコラージュ2

ピンク系の色打掛

ピンク系の色打掛は顔を明るく見せる効果があり、可憐で愛らしい印象を与えます。桜や桃など春を思わせる色でもあり、新しい人生の始まりにふさわしい色として前撮りでも人気があります。

ピンク系の色打掛のコラージュ

黒系の色打掛

黒の着物は武家の娘の正装であったことから、黒は格式の高さがある色。「嫁ぎ先以外の色に染まらない」という決意を表していて、結婚式に欠かせない色のひとつです。黒系の色打掛は高級感があり、凜とした雰囲気を醸し出します。

黒系の色打掛のコラージュ

金系の色打掛

金色は豊かさや富を意味するおめでたい色で、縁起が良く婚礼衣裳に必ず取り入れられてきた色です。地色が金系の色打掛は豪華絢爛な印象に。主役感のある前撮りにぴったりの色打掛です。

金系の色打掛のコラージュ

白系の色打掛

白系の色打掛はお顔を明るく見せ、柄の色が美しく映えるのが特徴です。淡い色目の柄なら清楚で可憐な印象になり、濃い色目の柄なら大人っぽくモダンな印象になるなど、合わせる色や柄によって憧れのイメージを演出できます。

白系の色打掛のコラージュ

青系の色打掛

青系の色打掛は、空や海の青をイメージさせる清らかな色です。結婚式に青いものを身につけると幸せになれるという「サムシングブルー」にちなんで、青系の色打掛を選ぶ方も。淡い水色なら爽やかな愛らしさがあり、濃い青や紺色は大人のエレガントさがあります。

青系の色打掛のコラージュ1
青系の色打掛のコラージュ2

緑系の色打掛

緑系の色打掛は、生命力や若々しい雰囲気をまとう色です。鮮やかなエメラルドグリーンはお洒落でモダンな雰囲気になりますし、くすみカラーの緑系の色なら落ち着いた雰囲気に。緑系は個性が際立つ色打掛です。

緑系の色打掛のコラージュ

紫系の色打掛

昔から高貴な色とされる紫系の色打掛は、気品あふれる印象になります。淡い藤色なら優美な雰囲気に、濃い紫色ならエレガントな雰囲気を演出。紫系の色打掛は、大人なイメージの前撮りにしたいという花嫁様に選ばれています。

紫系の色打掛のコラージュ

肌色やパーソナルカラーで似合う色打掛を選ぶ

肌色やパーソナルカラー診断は似合う色打掛を見つける判断基準になりますので、迷われたら参考にしてみては。ネットやアプリにあるパーソナルカラー診断で自分のパーソナルカラーを確認し、似合う色打掛を探しましょう。

イエローベース春タイプに似合う色打掛

お肌がイエロー系の明るい色味のイエローベース春タイプには、彩度と明度が高い「ブライトカラー」の色打掛が似合います。赤なら朱赤コーラルレッドがおすすめ。サーモンピンクやコーラルピンク、イエロー、ライトグリーン、ブライトオレンジなど明るく可愛い色味の色打掛が映えます

イエローベース春タイプに似合う色打掛のコラージュ1
イエローベース春タイプに似合う色打掛のコラージュ2

イエローベース秋タイプに似合う色打掛

お肌が黄色味のある落ち着いた色のイエローベース秋タイプには、彩度と明度が低い「スモーキーカラー」の色打掛がおすすめです。赤ならこっくりとしたブラウンに近い赤やオレンジがかった赤が似合います。金色やアイボリーも似合いますし、深みのあるテラコッタやマスタードカラーのような秋の紅葉をイメージさせる色の色打掛を選びましょう。

イエローベース秋タイプに似合う色打掛のコラージュ1
イエローベース秋タイプに似合う色打掛のコラージュ2

ブルーベース夏タイプに似合う色打掛

青みのある明るい肌色のブルーベース夏タイプは、爽やかな「ペールカラー」の色打掛を選んで。赤ならローズレッドやチェリ-レッドなどピンクに近い赤が似合います。淡い水色や黄色、ピンクなど可憐な色がおすすめ。スカイブルーやライラックなどの色打掛も似合いますよ。ブルーベースの夏、冬ともに、銀糸の刺繍が入った色打掛もおすすめです。

ブルーベース夏タイプに似合う色打掛のコラージュ1
ブルーベース夏タイプに似合う色打掛のコラージュ2

ブルーベース冬タイプに似合う色打掛

白さを感じる肌色のブルーベース冬タイプには、はっきりとした「ビビッドカラー」の色打掛がおすすめ。赤ならパープルに近い赤紫(ワインレッド)を選びましょう。ほかにはボルドーカラーや鮮やかなフューシャピンク、ロイヤルブルー、モノトーンが似合います。

ブルーベース冬タイプに似合う色打掛のコラージュ1
ブルーベース冬タイプに似合う色打掛のコラージュ2
ブルーベース冬タイプに似合う色打掛

色の組み合わせで選ぶ

色打掛は地色が1色というデザインもありますが、地色に2色~5色使われたデザインのものまで幅広くあります。例えば、襟元から腰にかけて赤が使われ腰下は黒のツートンカラーのものや、襟元は黄色、腰周りは緑色、裾にかけて青色の3色使いのもの、同じ色味でもグラデーションになっているものなどがあります。好きな色の組み合わせもいいですし、好きな色と反対色を組み合わせたメリハリの効いたデザインなど、ぜひ試着して似合う色の組み合わせの色打掛を見つけてください。

グラデーションのある色打掛のコラージュ

プロの客観的なアドバイスも参考に選ぶ

前撮りで着用する色打掛は地色、柄の色のほかにも、半襟や掛下、小物の色合わせなどもありコーディネートが難しく感じられると思います。そんなときは、数多くの新婦様のコーディネートをお手伝いし、店舗にある色打掛の魅力を知り尽くしたスタッフのアドバイスを参考にしてください。先入観のない客観的なアドバイスで、新婦様ご自身が気づいていない魅力を輝かせるコーディネートを提案してくれます。

色打掛を選ぶ新郎新婦様

まとめ

今回は前撮りで映える似合う色打掛の選び方をご紹介しましたが、いかがでしたか?色打掛は地色、柄の色、柄行き、半襟や掛下、小物など、たくさんの色があり、華やかな前撮りになる分、衣裳選びやコーディネートに迷われる方がたくさんいらっしゃいます。好きな色や人気の色、パーソナルカラーを参考に試着してみてください。地色だけではなく模様の色でも印象が変わりますから、気になる色打掛があればどんどん試着して、お顔が明るく見える写真写りの良い色打掛を選んでくださいね。