韓国人同士のご結婚、韓国の方との国際結婚の場合、ウェディングフォトではチマチョゴリを着られています。ウェディングフォトスタジオでは、チマチョゴリのレンタルがないことが多いため、チマチョゴリでの撮影を希望される場合は、ネットショップや専門のお店でレンタルや既製品を購入したり、オーダーメイドで創ったチマチョゴリを持ち込まれています。今回はチマチョゴリを持ち込む場合のポイントをご紹介したいと思います。

チマチョゴリとは

チマチョゴリは韓国の民族衣装です。チマはスカートを意味し、巻きスカート式になっていて、ふんわりとしたシルエットが特徴です。チョゴリとは上着のこと。すっきりとしたデコルテのVラインが美しく、スカートの優雅な広がりと調和した衣裳です。色や柄、配色が綺麗で組み合わせは数百以上あり、新婦様の個性を輝かせます。

古典婚礼衣装

韓国の婚礼衣装の「ファロッ」は、宮中で王妃様が身につけていた大礼服で、最も格式の高い衣裳です。赤色の絹に青色を組み合わせた配色が代表的です。朝鮮王朝時代の王侯貴族の女性の正礼装が「ウォンサン」、チマチョゴリの上に着用します。着る人の位によって色が異なったそうです。一般庶民の婚礼衣装は緑色の「ウォンサン」で、現在でも花嫁の衣装を緑と赤の配色で例えるそうです。古典的なチマチョゴリは、花嫁様だけが纏う衣裳。一生に一度のウェディングフォトに古典婚礼衣装のチマチョゴリを選ばれるのも素敵です。

流行のチマチョゴリ

色とりどりの組み合わせが楽しめるチマチョゴリ。最近は淡い色やくすみ系のお洒落な色、落ち着いたシックな色などがトレンドです。高級感があり伝統を感じさせるシルクや張りのある生地を使ったチマチョゴリは王道ですが、流行はシンプルで可愛いレースを使ったデザインやふんわりとしたオーガンジーを使ったデザインで、軽やかな雰囲気を楽しめるチマチョゴリです。淡いペールトーンのピンク×白、水色×白、パープル×白などの爽やかな色の組み合わせの人気が高く、袖が細くてチマのラインが可愛い曲線を描いたデザインが多くの花嫁様に指示されています。

パステルカラーが可愛いチマチョゴリ

チマチョゴリのヘアスタイル

チマチョゴリに合わせるヘアスタイルは、伝統的な韓国ヘアスタイルのチョンモリやアップスタイルがおすすめです。最近は、三つ編みやハーフアップでナチュラルな雰囲気に仕上げるスタイルも好評です。頭上にお花や蝶を模した飾りがついたカチューシャも韓国らしい雰囲気をアップさせます。

チョンモリ

チョンモリとは伝統的な韓国ヘアスタイルですっきりとしたまとめ髪です。前髪は上げて額を出し、後ろは丸くまとめてピニョと呼ばれるかんざしで留めます。ピニョの素材や飾りで個性を表現できます。

ファガン(花冠)

ファガン(花冠)とは、朝鮮時代に女性が儀式に使った礼帽のことで、玉や珊瑚、真珠などの七宝で飾った冠です。伝統的な古典衣裳と合わせると豪華な雰囲気がアップします。現代風にアレンジしたビーズやパール、クリスタルなどで創られたファガン(花冠)などもあり、伝統的なデザインのものから、現代風のデザインのものまで花嫁様の好みでセレクトできます

ファガンを撮ったアイテム写真

アップスタイル

チマチョゴリにはすっきりとしたアップスタイルが似合います。上品な雰囲気に仕上がるおすすめのスタイルです。お花やクリスタルのかんざしやヘッドドレスなどアレンジが自由自在なので、花嫁様の魅力をより表現できます。頭頂に高さを持たせると気品あふれる雰囲気に、後頭部でまとめると落ち着いた雰囲気を演出できます。ヘッドドレスのデザインや着ける位置によって雰囲気が変わるので、大人っぽくしたいのか、愛らしくしたいのかなど、希望に合わせてアレンジしましょう。

三つ編み

長めの三つ編みもチマチョゴリに似合うヘアスタイルです。後頭部にビーズのお花が連なった繊細なヘッドドレスをつけたり、三つ編みを結んだ毛先にチマと同系色のリボン「テンギ」を着けるなど、アレンジも今風を取り入れた韓国スタイルにできます。髪がボブくらいの短めの方でも三つ編みのウィッグを着けるとできるスタイル。ウィッグや「テンギ」も持ち込めば理想のスタイルが実現します。

テンギを使用したみつあみスタイル

ふわふわハーフアップ

髪が長い方にはカールが可愛いふわふわのハーフアップもおすすめです。お顔周りはすっきりしながら後ろはダウンスタイルなので、愛らしい雰囲気になります。耳の上くらいや後頭部かけてボリュームのあるヘッドドレスを着けてもアクセントに。ヘッドドレスのデザインによって華麗にも清楚にも演出できます

チマチョゴリを着る女性のバックショット

チマチョゴリを持ち込む前にやっておくこと

チマチョゴリでのウェディングフォトを楽しむために、持ち込む前にしておくことをご紹介します。

レンタルまたはオーダーの手配

チマチョゴリを手配するには、ネットショップやお店でレンタルするか、既製品を購入するか、またはオーダーになります。最近はネットでもご自分のサイズを伝えるだけでオーダーメイドを行っているところもあります。お店で注文する場合はサイズをスタッフが測ってくれるので問題ないと思いますが、ネットでオーダーする場合は、サイズの測り間違いがないように気をつけましょう。レンタルは冠やかんざしなどのアイテムも含まれたプランもあるようなので、内容をしっかりチェックして必要なものを用意します。届いたら撮影まではチマ(スカート)をハンガーに掛けてシワを伸ばしてください。たたみシワがとれない場合は、当て布をしてチマチョゴリを傷めないように慎重にアイロンを掛けましょう。

下着などの用意

チマチョゴリ専用の下着である「ソッチマ」を用意します。ドレスの下に身につけるパニエのようにチマの着こなしを美しくするアイテムです。チマチョゴリの靴下足袋も忘れずに。レンタル、オーダーのショップで購入したり、レンタルすることができます。チマチョゴリを手配する際にプランに含まれている場合もあるので確認しましょう。

チマチョゴリの着付け方を調べておく

チマチョゴリは日本の着物に比べると手順が少ないので簡単で、自分で着ることができます。ウェディングフォトスタジオには、チマチョゴリの着付けができるスタッフがいない可能性があるため、自分で着られるように動画や説明書を確認して着付け方を調べておきましょう。説明書を持参しておけば、スタッフに手伝ってもらうことが可能です。チマチョゴリが届いたら、念のために着る練習をしておくと安心です。

ブライズルームの写真

まとめ

ふんわりとしたスカートが愛らしいチマチョゴリでのウェディングフォトは一生の宝物になります。今回はチマチョゴリについて、最近の流行、おすすめのヘアスタイル、ウェディングフォトスタジオにチマチョゴリを持ち込むためにやっておくことをご紹介しました。チマチョゴリはネットショップや専門のお店でレンタルか既製品を購入、オーダーメイドで創るかのいずれかで手配します。冠やかんざしなどの飾りや下着などの手配から着付けまでご自分でしないといけませんが、花嫁様らしいチマチョゴリのスタイルを創る楽しさがありますし、かけがえのない思い出になるはずです。écrinではチマチョゴリの持込料は無料で承っております。「チマチョゴリでウェディングフォトを撮影したい」というご希望がありましたら、お気軽にご相談ください。