福岡市で和装前撮りを検討しているおふたりにおすすめのスポットが「松風園」です。日本文化のわびさびを感じられる茶室「松風庵」や隅々まで手入れが行き届いた日本庭園で、落ち着いた雰囲気と日本美をまとった前撮りが楽しめます。今回は「松風園」のウェディングフォトスポットやおすすめのポーズをご紹介します。

「松風園」について

「松風園」は福岡市の繁華街である天神から南に広がる高級住宅街の浄水エリアにあり、昭和20年代に建設された茶室「松風庵」を有する日本庭園です。かつて福岡を代表する百貨店「福岡玉屋」の創業者・田中丸善八翁の邸宅「松風荘」の跡地を整備し、福岡市で3番目となる都市公園として2007年に開園されました。駐車場から高い場所にある庭園までエレベーターで移動が可能なので、和装での移動もスムーズです。新緑や紅葉など四季折々の景色と日本文化の意匠を凝らした和室で、風情たっぷりな前撮りが撮影できます。

雅な和傘をさした正門での前撮り

正統派なツーショットは、「松風園」の看板が掲げられた正門がおすすめです。朱色の和傘をさしながら笑顔のショットが映えます。正面を向いてにっこりとカメラ目線もいいですが、笑い合っているショットにすると自然体なおふたりを表現できます。最初はカメラの前で緊張するかもしれませんが、カメラマンからの何気ない話に応えてながらいい雰囲気のショットが撮れるのでリラックスして撮影をスタートできます。おふたりが寄り添うだけでも上品なショットになりますよ。

松風園でこちらを見て微笑む新郎新婦様のロケーションフォト

茶室「松風庵」での粋な和装前撮り

茶室「松風庵」は京都から資材を取り寄せ、京都の数寄屋師・笛吹嘉一郎(うすいかいちろう)氏が手がけて造られたもの。田中丸家が愛用した当時のままの姿を残しています。現在も茶道をはじめ、さまざまな文化交流が行われる場所として親しまれている場所です。遊び心と粋が随所に感じられる繊細な意匠が施された茶室でのショットを満喫しましょう。

床の間を背景に笑顔の正座ショット

和装前撮りで定番の正座ショットは、「松風庵」の床の間を背景に撮影しましょう。月日を重ねるほど深い黒に変化する聚楽壁の前では、赤系やオレンジ系など暖色の色無垢や白無垢ですとより艶やかな前撮りになります。明かり取りの窓を開けると庭園の緑も背景に入れられるので、建築と自然の美しさが調和したショットに。新婦様のソロショットも映える場所です。

「松風庵」の床の間を背景に正座ショット

障子を開けて庭園が覗くリラックスショット

障子を開けると庭園の緑が広がり、白い障子と黒い聚楽壁のコントラストを引き立てます。座りながらおふたりでお話している雰囲気のリラックスショットが似合います。新郎様が新婦様に膝枕してもらうシーンなら、さらに寛ぎ感がアップしたショットになるのではないでしょうか。
紙風船や風車、扇プロップスなど、アイテムを持ったり、散りばめても和の雰囲気たっぷりのショットが描けます。

庭園が覗く障子をバックに新婦様ソロショット

繊細な意匠が美しい陰影を生かしたショット

「松風庵」の黒い聚楽壁や繊細な網代張りが施された天井、引き戸などは、光の陰影を生かした大人な雰囲気を醸し出すショットの撮影にぴったり。アンニュイな横顔や目線を外したショットが涼やかに決まり、和の情緒や深みのある前撮りになります。

和室をバックにアンニュイな和装ショット

数寄屋造りの建築美が映える縁側ショット

「松風庵」は四畳半の内の半畳を床にした四畳枡床という造りで、千利休のお墓がある京都の大徳寺・聚光院の枡床の席と同じ間取りです。少し引きのアングルで精緻な意匠が息づく数寄屋造りの建物が大きく入る縁側でのツーショットをぜひ撮影してくださいね。和傘を置いたり、紅葉などを入れるとアクセントになります。

「松風庵」で風情溢れる縁側ショット

障子越しの光に包まれるショット

障子の枠が縦や横の線を描き、立体的で粋を感じる和なショットになります。また、障子紙から透ける光が新婦様を包み込み、優美な和装前撮りが完成します。新婦様の美しさや艶やかさを最大限に引き出すショットになるのではないでしょうか。

障子越しの新婦様ソロショット

掛け軸のそばでの 新郎様のソロショット

障子横の掛け軸のそばはやわらかい光が入り、新郎様のソロショットもおすすめです。すこし足を崩して、リラックスした雰囲気のショットも格好いいですよ。

新婦様の美しい横顔ショット

樹齢100年を超えるイロハモミジの紅葉前撮り

「松風園」の日本庭園には樹齢100年を超えるイロハモミジの木がたたずむほか、多くのモミジが四季を彩ります。紅葉が見事なので紅葉前撮りを考えているおふたりは早めに検討を。「松風園」の紅葉の例年の見頃は11月下旬なので、撮影の予約は8月~9月上旬が狙い目です。

新婦様の和傘ソロショット 

オレンジ色から赤いグラデーションの紅葉に包まれた新婦様のソロショットはぜひ撮影したいショットです。白い和傘をさせば、より雅な和装前撮りに。紅葉の葉が一枚一枚美しく際立ち、秋を感じられる写真になります。カメラマンが撮影中に新婦様へ目線や手の位置などおすすめのポーズを提案しますので安心してくださいね。

紅葉をバックに新婦様のソロショット

ブーケがアクセントのツーショット

「松風園」の紅葉前撮りは豪華な雰囲気が格段に高い前撮りになりますが、ふんわりとした淡い色のブーケを持つとさらにアクセントの効いた写真になります。おふたりの間でやわらかくも存在感のあるドライフラワーのブーケがおすすめです。

笑顔が素敵な新郎新婦様の和装ショット

駿河湾と富士山をイメージした日本庭園での前撮り

「松風園」の正門から石積みの階段のアプローチを歩むと山荘へ進んでいく趣があります。階段の最上段からは駿河湾と富士山をイメージしたという日本庭園が広がります。茶道具の模様や形をあしらった棗灯籠(なつめとうろう)や織部灯籠、春日灯籠、つくばいが配されています。桂離宮の中立の待合、四ツ腰掛け(卍字亭)の写しである四阿(あずまや)など、絵になるロケーションが随所にあり、春からは新緑が美しく秋には見事な紅葉が広がる四季折々の自然が前撮りを鮮やかに彩ります。

野点傘と緑のコントラストが美しいショット

丁寧に手入れされた庭園の緑に野点傘の赤が美しいコントラストを見せるショットはおふたりの立ち姿が映えます。特に衣裳の模様やスタイリングがわかりやすいショットになるので、大切な記念の一枚になります

緑豊かな庭園と野点傘コントラストが美しいロケーションフォト

DATA

「松風庵」の和装ロケーションフォトのコラージュ

まとめ

四季折々の日本の美しさを体感できる日本庭園とわびさびを感じられる昭和20年代の茶室が現存する「松風園」でのウェディングフォトスポットやポーズをご紹介しましたがいかがでしたか。繊細な意匠を凝らした空間で、落ち着いた和装前撮りをゆったりと満喫できます。樹齢100年を超える見事なイロハモミジや紅葉前撮りもおすすめです。ぜひ和装ならではのシーンを参考に、おふたりらしい前撮りをかなえてくださいね。