ウェディングフォトは幸せいっぱいのおふたりの姿を写真に残すもの。「こんなポーズで撮りたい」「笑顔だけじゃなくクールで大人っぽい雰囲気の写真もほしい」など、おふたりが理想とするウェディングフォトはカップル様の数だけあります。理想のウェディングフォトをかなえるには、一緒にウェディングフォトを創り上げるカメラマンやヘアメイクスタッフにおふたりのイメージを上手に相談することが大切です。今回は理想のイメージを上手に相談するためのポイントをご紹介します。

カメラマンへ相談するポイント

カメラマンはスタジオやロケーションでのおしゃれな撮影方法や豊富な経験と知識に基づいたおすすめの構図を熟知しています。「おふたりの雰囲気に合わせて素敵な写真を撮影したい」という思いで撮影してくれるので、お任せしても素敵な写真が撮影できます。ですが、おふたりが撮りたいポーズや雰囲気については伝えなければわかりませんから、希望があれば遠慮せずにきちんと伝えましょう。カメラマンに上手に相談するポイントがあるのでチェックしてくださいね。

撮影したいポーズやシーンのイメージ画像を共有する

フォトスタジオのサイトのギャラリーから気に入った写真をスクショしたり、ネットやInstagramなどから見つけた自分がしたいウェディングフォトのポーズやアングルの写真を集めておきます。パワーポイントなどに画像を貼り付けて事前にメールで送っておいたり、当日スクショを見せながらイメージ画像を共有するとカメラマンもおふたりのイメージを理解して撮影できます。

担当者の前で楽しく相談する新郎新婦様

指示書を作成して相談する

ウェディングフォトのイメージの伝え方でよく目にするのが「指示書」というワードです。指示書はおふたりの希望をわかりやすく伝えるためのものですから、A4サイズの紙1~2枚に希望のイメージやポーズの写真をまとめましょう。欲張ってあれもこれも撮影したいと写真を詰め込むのではなく1つのポーズにつきイメージに合う写真を2~3枚、全部で10~20枚ほどの写真を厳選して収めましょう。「楽しげで自然な写真も、伝統的なきちんとした雰囲気の写真も両方撮影したい」などのイメージの希望も記入しておくと、当日おふたりが伝え忘れていても、カメラマンが確認できるので安心です。

撮影の指示書例

カメラマンからの提案やアドバイスを聞く

指示書やイメージ画像を見せながら「このポーズはどうですか?」「どれが私たちに合いそうですか?」と相談するとカメラマンはプロとしてのアイデアをいろいろ出してくれます。指示書に希望を入れすぎたり、撮りたい写真が多すぎると、指示書通りの撮影に追われて忙しくなってふたりらしいナチュラルな写真が撮影できないことも。希望も伝えながらですが、カメラマンのアドバイスを聞く姿勢を大切にウェディングフォトに臨むと希望通りの写真+αの素敵なウェディングフォトが撮影できますよ。

撮りたい優先順位を伝える

撮影時間は限りがあるので、撮りたい写真の優先順位を伝えておきましょう。「すべて指示書通りに」というオーダーは条件的に難しい場合もあるので、優先順位を相談しながらカメラマンがプロの目線で感じたふたりの良さやスタジオの特徴を生かした写真も撮影してもらうと期待以上の仕上がりのウェディングフォトになります。

顔を寄せ合う新郎新婦様のショット

やりたくないことも明確に

やりたいことも大切ですが、やりたくないことも事前に伝えておくと時間を有効活用できます。例えば、キスシーンやお姫様抱っこなどの密着したポーズは苦手と伝えておくとカメラマンもポーズや構図の提案がしやすくなります。

ヘアメイクへ相談するポイント

理想のウェディングフォトをかなえるには、ヘアメイクがイメージ通りかどうかも大きなポイントになります。ヘアメイクのプロだから大丈夫だろうと希望をはっきり伝えないまま進めて「思っていたのとちょっと違う。けれどなんて伝えていいかわからない」ということになるとせっかくのウェディングフォトが残念に終わってしまいます。そうならないためにも希望のイメージや伝え方のポイントを押さえておきましょう。

希望のヘアメイクはイメージに近い画像を共有する

希望のヘアスタイルやメイクがあれば、イメージに近い画像を用意しておきましょう。トレンドのヘアスタイルは抜け感を出した絶妙なシルエットになるため、新婦様の輪郭や頭の形によって微妙に変わってきます。どのくらいトップのボリューム感を出すのか、カールの大きさなどがイメージできる画像を多めに用意しておくと希望が伝わりやすいです。

桜に囲まれる新婦様のソロショット

指示書を作成して相談する

ヘアメイクのイメージを口頭で伝えるのは至難の業です。感覚やセンスの合うヘアメイクスタッフと出会えればいいのですが、カメラマンにもあるようにヘアメイクの指示書を作成すると具体的にイメージが伝わりやすくなります。A4サイズの紙1枚程度にヘア、メイクの希望を記入し、イメージ画像を12~16枚程度にまとめましょう。肌に合わない化粧品や肌質や汗をかきやすいなど体質で気になることがあれば事前に伝えておきます。ヘアメイクの希望を伝えても、自分に似合うかどうか判断つかない場合は、「どのパターンが似合うか相談したいです」とコメントを入れておくとヘアメイクスタッフもお顔立ちに合わせたご提案がしやすくなります。

メイクの指示書例

ヘアスタイルの画像はフロント、サイド、バックを用意 

ヘアスタイルの画像はバックスタイルだけを用意される方が多いので、サイドから見たイメージやフロントの前髪などがわかる、多くの角度から見たイメージ画像を用意しましょう。仕上がったヘアスタイルに違和感があった場合に「もうちょっとこうしてほしい」と伝える勇気がなくて伝えられないという方は「これも素敵ですが、こうしたパターンはどうですか」という伝え方ならいかがでしょうか。「もっとこういうパターンも見てみたい」と相談するとスムーズですよ。

ヘアスタイルのコラージュ写真

好みの眉とチークの入れ方をイメージしておく

旬の花嫁メイクを取り入れたいという新婦様は多いと思います。旬のメイクはひとつではなくさまざまなタイプがあるので、どれが好きか、似合うのか、ご自分では違いがわからないこともあるのではないでしょうか。そんなときに基準にするのが眉とチークです。ご自分が好きな眉の形や色味、質感、濃さについてイメージしておきましょう。チークは入れ方や色味、濃淡の好みを考えておきます。ウェディングフォトでは照明を当てて撮影しますから、通常のヘアメイクより濃く感じるかもしれませんが、ヘアメイクスタッフに好みを伝えながら相談して理想のヘアメイクに仕上げましょう

NGパターンの画像も用意

希望のヘアやメイクと似ていても微妙に希望とは違う画像やNGパターンの画像を提示すると、ヘアメイクスタッフの理解度がグンとアップすることがあります。ヘアメイクは絶妙なバランスで完成するので、ちょっとした違和感や違いは伝えるのが難しいのですが、NGパターンを用意しておくと伝わりやすいのでおすすめです。

アイシャドウパレットの写真

まとめ

理想のウェディングフォトをかなえるための、上手な相談の仕方をご紹介しました。カメラマンやヘアメイクスタッフにイメージを伝えるには、希望の画像や指示書を用意しておくとスムーズですが、相談する姿勢や伝え方のポイントを押さえておくとお互いに気持ちよく撮影できますし、プロの提案を取り入れることができて期待を超えたウェディングフォトになるはずです。ぜひ参考にしてくださいね。